部下が「この人に付いていきたい」と思える上司には、幾つかの共通点があります。
夢を語り、自ら手本を示し、部下と信頼を深める――。
本記事では、信頼される上司に必要な心得を具体的にご紹介します。
◆ 夢を語れる人
部下に目標を共有しチーム全体を一つの方向に導ける上司は、信頼を集めます。
ただ夢を語るだけではなく「これが私達の目指すべき姿です」と具体的なビジョンを示し、その実現に向けた道筋を描く事が大切です。例えば「数年後に業界でユーザー満足を目指す」と言いながら、どう達成するかを具体的に伝えられると部下も付いてきます。
◆ 上を見つつも、下に寄り添える人
上司として上層部の期待に応えつつ、部下の立場に寄り添う事は非常に重要です。
例えば、上層部からのプレッシャーがあったとしても、それをそのまま部下に押し付けるのではなく、自分の言葉で翻訳し「これが私達にとってどういう意味を持つのか」を部下に分かり易く伝えられる上司が信頼されます。 上(の権力) を重視し過ぎる人は、下に対して権力で制する様になってしまう傾向が見られました。
◆ 指針や方針を掲げるだけでなく、自らアイデアやヒントが出せること
例えば「ユーザーの支持が得られる開発をしなさい」と指示するだけではなく、自分も一緒に考える姿勢を見せる事で部下の信頼を得られます。 また「今の仕様で問題があるなら、こんなアイデアはどうだろう?」と具体的なヒントを提示する事で、部下の考えを引き出す切っ掛けにもなります。
◆ そして必要な時には自分でもそれをやって見せれること
指示を出すだけでなく、自分でも行動で示す事がリーダーシップの基本です。
「背中で語る」という言葉がある様に、自分が先陣を切って動く事で、部下も安心して仕事に取り組めます。
例えば、新しいツールの導入を検討する際に、自ら使い方を学びサンプルを作ってみるなど、自分でも実際に手を動かして触れてみる事で部下への見本とする事ができます。
◆ その価値について必要性をメンバーと相互理解できていること
仕事の目的や価値を部下と共有する事で、モチベーションを高める事ができます。
例えば、新しいプロジェクトを始める際に「これをやる事で顧客にどう貢献できるのか」「何故これが今必要なのか」をしっかりと説明し、部下と納得感を共有する事は重要です。
◆ メンバーの実行プランの短期目標や段取りをこまめに確認すること
部下が進めているプロジェクトの進捗を適切なタイミングで確認し、フィードバックを与える事は重要です。 但し、細かすぎる干渉は避け、必要なサポートを提供する事が求められます。
例えば、週次ミーティングで進捗状況を共有し、障害となっている点を一緒に解決する事で、部下は安心して業務を進められます。
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